第1分科会

子育てトークトーク T 幼い子ども
子育ての悩み・喜こびを分ちあおう
―世代間で話してみよう育児体験―


助言者  馬渕 光枝
司 会  駒井 郁代
記 録  中村 絵里


保育園に子どもを預けている母親と保育士の計11名の参加でした。一人一人が子育てについての思いを熱く語り合い、お互いに共感する中で、子どもと向き合うことの大切さを改めて確認し合えた有意義な場となりました。

●自己紹介

・1歳児担任の保育士
話を聞いて日頃の保育に役立てたい。

・初参加の保育士
保育士2年目。園ではなかなか聞けないような、お母さんたちの子育てに関する話を聞き、今後の保育に役立てたい。

・初参加の保育士
保育士2年目。色々な話を聞き、保育に活かしたい。

・4歳児の母親
2回目の参加。幼稚園に子どもを預ける母親とのつながりも持ちたい。共に考え悩みながらみんなで一緒に子ども中心の子育てがしたい。

・元保育士
練馬区の保育問題など、保育に関する様々な場に参加し、取り組みを行っている。かつて保護者の方たちとたくさん話し合いをして育ち合ってきたので、今回参加させてもらった。

・3歳児の母親
初参加。色々な話を聞いて勉強したい。

・小学生、4歳児、0歳児の母親
初参加。

・保育士
保護者の方たちと違った視点で話し合いをしたい。

・4歳児の母親
幼い子の勉強を楽しみに来た。

・5歳児、2歳児の母親
2歳児の男の子がきかん坊で大変・・・

●なぜ今「親子の関わり」なのか

(母親)
・ 携帯電話の普及によって、母親が子どもと向き合う時間が減っているのではないか
・ 「ちょっと待っててね」とすぐ言ってしまっていないか
・ 「なんでも揃っている時代」子どもに我慢させることが難しい
・ 自分中心の親・・・「お母さん今忙しいの!」と子どもにサポートを促している
・ 子どもを守れるのは親なんだから・・・

(母親)
・ 携帯を持つとつい「ちょっと待ってて」が多くなってしまう
・ 今の親は仕事の面で本当に大変
・ 職場で「あの人は子どもがいるから・・・」という目で見られがち

(母親)
・ 子どもが何かクリアした時、まずは一緒に喜んであげることが大切と思っている
・ 小学生の娘が揺れることが多いが、今でも勇気のブレスレットをつけると落ち着く
・ 「今○○してるから待ってて」が多くなってしまうが、「もうお姉ちゃんなんだから」などは言わないようにしている
・ 自分が頑張り過ぎないようにしている

(母親)
・ 携帯電話などデジタル化で便利だが、本当に大切なことは必ず顔を見て話すようにしているし、携帯は子どもの前では開かない
・ 土手に上って空を見上げるなど、ほんの一瞬でもいいから子どもとホッとできる時間をつくっている・・・親の緊張が解けたのが伝わるのか、2人の子が一気に話し出す

(母親)
・ 上の子の子育ては一生懸命だったが、下の子の時はあまり・・・マイペースで心配
・ 甘えたい気持ちは受け入れていきたい

(元保育士)
・ 年長児は友人(集団)からの評価を求める発達段階なのに、今の子はとにかく親に褒めてほしいのだと感じる

(保育士)
・ 3人姉弟の一番上で、「お姉ちゃんだから・・・」というプレッシャーがあったが、親が、守る時はちゃんと守ってきてくれていたのを子どもながらに感じていた
・ 今頑張れば何十年後かには必ず返ってくるはず

(保育士)
・ 子どもがたくさんサインを出している
1歳児で、親が迎えに来るとわざと物を投げたり暴言を吐いたり・・・
・ 親子でホッとできる時間ってあるのかな?
・ 子どもが出来栄えに納得できていないこともあるので、いつも褒めるのではなく、共感が大事かな・・・
・ 近所同士で子育ても協力し合いたい!
・ 子どもの「○○して」は応えるようにしている・・・親が思いやらなければ子どもに思いやりの心は育たない。汲み取っていくと苦じゃなくなっていくのを感じた。
・ 上の子が下の子の面倒をよくみてくれるが、悩みなど担任の先生に相談しづらい(いつも忙しそう)

(保育士)
・ 忙しそうでもつかまえて話をすることが大切!
・ 色々な部分があるけど、子どもには必ずいい所がある!そこを認めてあげると心の余裕につながっていく

●助言者より

保育園の中でたくさん自分を出し、家ではいい子になる子ども・・・大人も大変、だけどその歪みが子どもに来ている。お迎えに来てすぐ荷物に行くのではなく、まず子どもに「ただいま」を!忙しい中でもまず喜びの共感を・・・!
頑張り過ぎないことが大事。1分でも2分でも子どもと向き合ってほしい
お手伝いの勧め(「親との関わり」「手先を使う」「手順がある」)・・・子どもが育つ

<申し合わせ事項>

1. 忙しい社会だけれど、ゆとりをもって子どもの気持ちに寄り添い、共感し合おう!
2.子どもも大人もホッとできる時間をもちたい
3.子どものありのままの姿を受けとめよう
4. 子育てをしている仲間同士、悩みを分かち合い支え合っていこう

<市への要望事項>

1. 人と人とが支え合っていく福祉職場の職員を、減らさずに充実させて下さい
2. みんなが子育てしやすく、働く人に優しい職場環境になるよう支援して下さい
3. すべての子どもが豊な環境の中で育っていくために新座で取り組んできた活動を削減しないで下さい